金融機関での相続手続きの躓きポイント

預貯金の相続については必ず金融機関での手続きが必要になります。

しかし金融機関での相続手続きを行おうとする際には様々な落とし穴がございます。

そうした思わぬつまづきポイントを理解しておくことで、予め対策をしておきましょう。

金融機関の窓口は基本的に土日にはやっていないことが多い傾向にあります。

そのため金融機関で相続の手続きをする際には土日ではなく平日に時間を取って窓口に向かう必要があります。

しかし、平日のしかも昼間の時間に時間を取るというのは容易なことではありません。

多くの場合、社会人の方は平日の昼間にまとまった私的な時間を取ることができません。

また、子育て中の方や両親の介護を行っている人も金融機関の窓口が開いている時間に時間を作るのが難しい場合があります。

こうした理由から、「相続手続きを金融機関で行わなくてはならないことはわかっているし、書類も用意してあるのに時間がなくて手続きが進まない」という思いを持つ方は少なくありません。

上記のような時間が取れないという問題を解決し、どうにか営業時間内に金融機関の窓口にいくことができたとしても相続手続きが思わぬ形で進まないこともあります。

金融機関の窓口は多くの場合15時にはしまってしまいます。

さらに小規模の銀行の窓口であった場合、窓口に用事のある人の数に対して行員の数が足りていないということも発生します。

その場合、銀行に向かい窓口の整理券をもらったはいいがその後1時間～2時間待たされてしまうこともあります。

ただ待たされるだけならまだ良いですが、場合によっては待ち続けた挙句に銀行の窓口の営業終了時刻になってしまい締め切られてしまうという可能性もあります。

せっかく仕事や子育ての合間を縫って時間を作ったにも関わらず時間切れで手続きができない、そんなことになってしまうかもしれません。

また、現在の社会的状況下ではコロナによる入場制限が敷かれており待ち時間が長くなるということもあるようです。

この問題が最も頻繁に起こる可能性のあるつまづきポイントになります。

ここで大事なのは銀行員は相続の専門家ではないという点です。

あなたの相談の対応をしてくれるのが、まだ入校数か月の新人さんという可能性ももちろんあります。

そうなった際に発生するのが、必要書類の不備や抜け漏れにより後から何度も銀行に書類を提出しなおしに行ったり追加で提出しなくてはならなくなることです。

銀行では全員が全員相続に関連した業務の経験を積んでいるという状態ではありません。そのため担当した方の経験値が少なければ、確認の抜け漏れは当然発生することが予想されますよね。

また、銀行での手続きはイレギュラーに弱いという点が挙げられます。

相続の状況は基本的に誰一人として同一のものはありません。

一方で銀行の業務というものはマニュアルに沿って進められます。

そのため、相続の状態が複雑な場合や、珍しい事象を抱えた相続の場合、確認に時間がかかってしまうことがあります。

あくまでもマニュアルに沿った対応になってしまうため、相続手続きについての詳しい相談をするには銀行はあまり適しているとはいえません。

こうした悩みを持つ方に向けて当事務所では相続手続き丸ごと代行サービスを行っています。

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司法書士法人南海リーガル・行政書士法人南海リーガル代表 西森淳一

保有資格	司法書士・行政書士
専門分野	不動産登記・会社登記・相続遺言
経歴	平成25年8月に松山市にて開業以来、「地元愛媛県の皆様のために」の信念のもと、一つ一つの業務に全力で取り組み、数多くの案件に携わってまいりました。皆様から大切な仕事のご依頼をいただき、終わったあとに「任せてよかった」といった言葉をいただくのは大変うれしいものです。そんな言葉をより多くいただけることを目標に日々の業務に取り組んでいます。どうぞお気軽にご相談ください。