相続放棄をご自身で進めることが難しい理由
相続放棄をご自身で進めるのは、非常に難しく、通常は専門家に依頼するべきです。
その理由を専門家がご説明いたします。
〇相続手続きを進めている間に、相続放棄ができなくなっている場合がある
目次
〇ご自身で相続放棄をすべきか判断するのが難しいから
ご自身で相続放棄の手続きを進めるのが難しい理由の一つとして、「相続放棄をしてよいか判断がつかない場合があるから」があげられます。
具体的には、下記のような場合です。
①相続財産(プラスの財産)がどれくらいあるか分からない場合
②借金や負債(マイナスの財産)があるのかどうか分からない場合
③連帯保証債務(連帯保証人)になっているかどうか分からない場合
④受け取って良い財産(相続財産ではない)であるか分からない場合
⑤限定承認(一部を相続したい)をするかどうか判断がつかない場合
⑥その他、相続人間で複雑な事情がある場合
上記のことを把握していないのに相続放棄を進めようとするのはリスクが高いです。
いずれの場合においてもきちんとした法律的な判断が重要となり、専門的な判断については、きちんとした根拠資料を用意して判断基準を固める必要があります。
そのためにも相続放棄は相続の専門家にご依頼していただくべきでしょう。
〇相続放棄手続きがそもそもできない場合がある
相続放棄の申述期限である、相続が発生してから3か月以内であれば、原則相続放棄が可能です。
しかし、下記のように「被相続人の財産を相続放棄をする前に処分してしまった」場合は相続放棄ができません。
・被相続人の不動産や預金口座の名義を自分名義にしてしまった。
・遺産分割協議書を作成して、手続きを進めてしまった。
・被相続人の借金を被相続人の預貯金から一部でも支払ってしまった。
ですので、ご家族に不幸があり、相続が発生しましたら、まずは専門家にご相談するべきでしょう。
〇相続手続きを進めている間に、相続放棄ができなくなっている場合がある
相続手続きを進めている間に、相続放棄ができなくなっている場合があります。
具体的には、下記のようなことが考えられます。
・相続財産を知らないうちに自分の名義に変更していた
・相続財産の不動産の名義を確認していなかった
ですので、必ず相続放棄は専門家にご相談ください。
相続放棄に関するサポートについて>>
この記事の執筆者
- 司法書士法人南海リーガル・行政書士法人南海リーガル 代表 西森淳一
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保有資格 司法書士・行政書士 専門分野 不動産登記・会社登記・相続遺言 経歴 平成25年8月に松山市にて開業以来、「地元愛媛県の皆様のために」の信念のもと、一つ一つの業務に全力で取り組み、数多くの案件に携わってまいりました。
皆様から大切な仕事のご依頼をいただき、終わったあとに「任せてよかった」といった言葉をいただくのは大変うれしいものです。そんな言葉をより多くいただけることを目標に日々の業務に取り組んでいます。どうぞお気軽にご相談ください。
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